柚月裕子 著 臨床真理 ☆☆☆☆☆☆ 臨床真理士である佐久間美帆は、藤木司の担当になる。 司は同じ福祉施設で暮らしていた少女の死亡時、救急 車内で暴れたため救急車が事故を起こし、本人も重傷、 救命隊員二人が重軽傷、少女も死亡するという事件で 鑑定入院して来た。 何度か診療している内、司には声が色で見える特殊能 力が有ることが判る。 司の言うことの真偽を知るために、高校時代のクラス メートで今は警察に勤める栗原に福祉施設のことを調 べて貰う。 美帆は自分でも福祉施設へ行くが、そこで死んだ少女 彩のUSBメモリーを手に入れ栗原に預ける。 栗原の報告で、福祉施設と事業所の関係に疑問を持つ。 柚月裕子の本を初めて読んだが、面白かった。 また彼女の原作本を読んで見たいと思います。
大沢在昌 著 冬芽の人 ☆☆☆☆☆☆ 牧しずりは、今の会社に転職してから誰とも深い 付き合いをしない様に、目立たない様に隠れる様 に暮らして来た。 彼女が前の職業である刑事の時の相棒であり、 先輩でもある前田の墓参りに行くと前田の息子と 言う岬人に出会う。 その岬人に引っ張られる様に、前田の死の真相が 分かって来る。 それはしずりが考えてもいなかった事に、前田は 悪徳警官だった。 しずりにとって、前田は仕事を教えてくれ、彼が 独立したら手伝って欲しいと誘われても居たのだ。 しずりに思いを寄せてくれる岬人を、気遣いなが らも真相に迫る二人は果たして!! 大沢在昌は大好きな作家の一人であるが、やっぱり 彼の作品は期待を裏切る事無く面白いです。
麻生 幾 著 奪還 ☆☆☆☆☆☆☆ 国境なき医師団で働く、折原雪乃はフィリッピンミンダナオ島 中西部で起きた大地震の救援にコタバト市へ行ったが、そこで 行方が分からなくなる。 一方、元海上自衛隊2佐の河合タケシはボランティアで地元の 警察官などに武闘術を教えながら、ダバオ市のダイビング ショップで働いていた。 そんな河合に顔見知りのレイモンドから、折原雪乃を探して くれと言う依頼が来る。 依頼を受けるが、現地は被災者のほかにイスラム過激派や 反政府ゲリラが蠢く土地だった。 捜索して浮かび上がったセント・コタバト病院はラファエル・ M・カルデロンというマフィアの支配する犯罪なら何でも有り のトンでもない病院だった。 その一室に折原雪乃は居たが、日本の防衛省、警察庁とアメリカ 太平洋軍が10年架けて作りあげた謀略、作戦に巻き込まれる事に なる河合は無事に依頼を果たすことが出来るのか? 最後まで結末が分からず、面白かったです。
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